低コストファンドの新たな寄生先候補・・・ 

「資産形成 課題を聞く」という記事が先日の日本経済新聞に掲載されていた。

その中で、金融商品の低コスト化による収益確保の難しさに関する記述があった。


投資信託協会会長の岩崎俊博氏のコメント。
イデコやつみたてNISAで短期的に利益を出すのは難しく、そう簡単に黒字になるものではない。今後、現場とも話し合いながらコスト削減策を考えていきたい。口座開設の簡素化などでも工夫する余地はありそうだ

なるほど、当面は赤字ということか・・・。

現状では、低コストファンドは何かに寄生しないと(他で得た利益で埋め合わせないと)やっていけないということなのだろう。



また、日本投資顧問業協会会長の大場昭義氏のコメント。
例えば伝統的な運用資産である株や債券に代わる(投資ファンドや不動産といった)代替投資など従来にはない分野に力を入れる。こうした高度な運用で成功報酬を得るなどして収益水準を引き上げていく必要がある

金づるだった毎月分配型を金融庁にダメ出しされ、ラップ口座やロボアドもなかなかうまくいかない中、次の一手として投資ファンドや不動産といった代替投資を考えているということなのだろうか。

言い方を変えると、低コストファンドの新たな寄生先候補は代替投資ということか。

低コストファンド利用者としては頼れる寄生先となるよう是非とも頑張って欲しいところだがうまくいくだろうか・・・。




なお、業務効率化や残高増加によって低コストファンドも黒字化する日が来るのだろうか。赤字(お荷物?)のままだったら将来性が心配だ・・・。



まあでも、(高コストな)毎月分配型をダメ出しされた結果、(それに寄生していた?)低コストファンドの将来性が危うくなるかも?、というのもなんだかな・・・。
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2017-07-23 07:25 : 投資雑感その他 : 編集

インデックスファンドはスムーズな目的達成を配慮したデザインになっているか?

『問題解決に効く「行為のデザイン」思考法』(村田智明 著)という本を読んだ。

著者の提唱する「行為のデザイン」について書かれた本。

「行為のデザイン」とは次のようなこと。
「行為のデザイン」とは、対象をモノだけに絞らず、人や情報、環境を含んだ中で「行為がスムーズに美しく振る舞われるためにどうあるべきか」を考えるデザインです。だからまずユーザーが目的を達するための動き・行為に着目します。もし利用中に動きが止まるのであれば、それは利用法がわからないとか、いったんやめて戻らなければいけないなど、プロダクトに「バグ」があるということです。

すなわち、使い方がわからずに迷ったり、使い勝手が悪く手間取ったり、失敗したり、ということが無く、スムーズに目的を達成できるように考慮されたデザインのようだ。




ここでは、インデックスファンドについて「行為のデザイン」の視点で考えてみた。

まず、インデックスファンドの目的を再確認してみると、素人が長期的に資産を運用して殖やすこと、といったところか。

次に、インデックスファンドを使用する流れを整理してみた。
ステップ0.資産運用の計画を立てる
ステップ1.利用するファンドを決める
ステップ2.証券会社に口座を開設する
ステップ3.ファンドを購入する
ステップ4.ファンドを保有し続ける
ステップ5.ファンドを売却する


この流れの中で、スムーズな目的達成の妨げになりそうなポイントはないだろうか?

と考えてみると、「ステップ1.利用するファンドを決める」からしてつまづきそうだ・・・。株式やら、債券やら、REITやら、国内やら、海外やら、新興国やら、為替ヘッジやら、バランスファンドやら、種類が多すぎてどれを選べば良いのか途方に暮れそう・・・。

店頭に並んだジャムの種類が多すぎると売れ行きが悪くなるという話を聞いたことがあるが、まさにそんな状態ではなかろうか。

しばしば本などで目にするのは、国内外の株式や債券に幅広く分散投資して年に1回程度リバランスする、というような手法だが、極端に言うとこれを実現できるファンドが1つ(多くても3つ程度)あれば良いのではなかろうか。

改めて考えると、投資を趣味とする人以外、資産クラスごとにファンドを購入して組合せ、年に1回程度リバランスする、というのはハードルが高そうだ。


もう1つの問題となりそうなステップは「ステップ4.ファンドを保有し続ける」だ。

素人の失敗事例として、相場の下落時にビックリして売ってしまうというのがしばしば挙げられている。しかし、そのようなビックリ売りを回避するようなデザインにはなっておらず、相場急落時も簡単に(数クリックで)売ることができる。

国内外の株式や債券に幅広く分散投資して年に1回程度リバランスする、という手法がお勧めであれば、下落した資産クラスは逆に買い増すようなデザインになっているべきだろう。




といことで、「行為のデザイン」という視点から改めて考えてみると、インデックスファンドはスムーズな目的達成を配慮したデザインにはなってなさそうだ。

どちらかというと、投資に詳しい(趣味とするような)人々が満足できるようなデザインになっているのかもしれない・・・。



また、「行為のデザイン」という視点からは、自分もかつて利用したことのあるセゾン投信の「セゾン・バンガード・グローバルバランスファンド」はなかなか優れているのかもしれない、と改めて感じた。

セゾン投信にはファンドが2つしかないため選択しやすく、また、「セゾン・バンガード・グローバルバランスファンド」を選べば、国内外の株式や債券に幅広く分散投資して年に1回程度リバランスする、をおおむね満足できる。

さらに、手続きに手間がかかるのでビックリ売りも減りそうだ。

低コスト化が進んだ今となっては信託報酬が高目なのが気になるが・・・。
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2017-07-23 06:13 : 投資雑感その他 : 編集

大好きなお金についてどこまで掘り下げて考えているだろうか?

古典を読んでみようと思い立って8冊目、「読書について」(ショーペンハウアー 著、鈴木芳子 訳)を読んでみた。

薄い本に3編が収められている。
「自分の頭で考える」
「著述と文体について」
「読書について」


特に、「自分の頭で考える」が自分の至らなさに気付かされる内容であり、ためになった。

冒頭に書かれていた次の部分は大変納得でき、また、読書好きな自分は反省すべき内容だ。
いかに大量にかき集めても、自分の頭で考えずに鵜呑みにした知識より、量はずっと少なくとも、じっくり考え抜いた知識のほうが、はるかに価値がある。なぜなら、ひとつの事実をほかの事実と突き合わせて、自分が知っていることをあらゆる方面から総合的に判断してはじめて、知識を完全に自分のものにし、意のままにできるからだ。

今は読書(知識のかき集め)の比率が大きいように思うので、今後は「考える」比率をもっと高めていきたい。「読書」と「考える」のバランスが大切だ。

例えば、投資を始めて以来、お金に関する知識は継続的に仕入れているが、どれだけ自分の頭で考えているだろうか?わかった気になって満足して終わっているように思う・・・。


自分の頭で考えるための対策として、次の2つを試してみたい。
1.「そもそも○○とは?」と自分に問いかける癖をつける(セルフそもそも論)
2.どこまでが他人の考えの受け売りで、どこからが自分の考えなのかを常に意識する





さらに、自分がサラリーマン生活を送る上でおぼろげながら問題視していた内容を、的確に指摘してくれているかのような部分があった・・・。
第一級の人物に特有の際立った特徴は、判断をすべて自分で直接下すことだ。こうした人物が持ち出すのはどれもみな、自分の頭で考えた結果であり、これは話しぶりのいたるところにあらわれる。かれらは君主のように、精神の王国に直属している。(中略)そういうわけで自分の頭で考える真の思索家は、君主に似ている。直接判断を下し、自分の上に立つ者を認めない。彼の判断は君主の決定のように、みずからの絶対的力に由来し、彼自身が直接下したものだ。換言すれば君主が他人の命令にしたがわないように、こうした真の思索家は権威をうけいれず、自分で確かめたたこと以外、認めない。

第一級の人物になる気などサラサラないが、サラリーマン生活を乗り切る程度のぶれない判断力が自分には乏しいようだ。

自分と違う考え方に出会うと、そういう考え方もあるのか!と、否定することなくすぐに受け入れてしまう。すぐに他人の考えに影響されてしまい、確固たる自分の考えというものが無い。


仕事においてぶれない判断力を持つための対策として、次の3つを試してみたい
1.仕事のことを考える時間を増やす(そのためにもっと知識を付けてもっと興味を持つ)
2.ぶれない判断軸の持ち方ついて考える
3.不意打ちに合わないように、関係者が考えそうなことを常日頃から想定しておく





ということで、とにかく「自分の頭で考える」ことに力をいれていきたい。



と、今回も他人の考えの受け売りを書いてしまったか・・・。
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2017-07-22 21:30 : 投資雑感その他 : 編集

有機物な自分はなぜ無機物なお金が大好きなのだろうか?

『最後の講義「石黒浩教授」』という番組がNHKのBSにて放送されていた。

「最後の講義」とは、退職する教授の講義という意味ではなく、もし今日が人生最後だとしたら学生にどんなメッセージを送るか?、という趣旨の講義とのこと。

石黒氏はアンドロイドの研究者であり、アンドロイドに関するニュースなどでも何度か耳に(目に)したことがある。



はじめから終わりまで興味深い内容で満ちていたが、特に興味深かったのは次のような内容(自分なりの要約、正確ではないかも)。

・もともと無機物しか存在してなかった世界にたまたま有機物が生まれた
・そんな有機物が環境の変化に適応して進化するうちに人間となった
・人間は有機物であるがゆえに環境の変化に適応して進化していくことができる
・しかし、人間は有機物であるがために環境の大きな変化には適応できずに滅んでしまう
・そんな有機物である人間は、環境の激変をしのぐために無機物に戻ろうとしているのではないか
 (例えば、人間の生活は人工物に囲まれて機械化しており、機械化の程度は増す一方)

なるほど。無機物に戻ろうとしているというような考え方もあるのか・・・。


そのように考えると、地球温暖化の対策は、有機物としての人間が適応できる程度に温室効果ガスを減らす、という手段の他に、温暖化がどれだけ進んでも耐えしのげるように人間が(機械化して)無機物に戻る、という手段も考えられるということか・・・。




そんな有機物とか無機物とかの話を聞いていると、「なぜ有機物な自分は無機物なお金が大好きなのだろうか?」という疑問が思い浮かんだ。

上記内容風に言うと、価値の変わらないお金は無機物の象徴であり、そんな無機物の象徴であるお金が大好きなのは、無機物になりたい願望の表れだ、ということになるのかもしれない。

また、そのように考えると、「神様」も価値の変わらない無機物の象徴なのかもしれない。宗教も無機物になりたい願望の表れか・・・。





というような無機物に戻ろう説もおもしろいけど、考え方は有機物的にいろいろな妄想を楽しんでいきたい・・・。
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2017-07-22 10:43 : 投資雑感その他 : 編集

きれいなお姉さんに熱心に勧められるとマニュアル感もお金も吹き飛びそう・・・

「ロボアド、伸びぬ運用残高」という記事が、先日の日本経済新聞に掲載されていた。

タイトル通り、ロボアドが低迷しているという話。

運用残高の大きいラップ口座と比較して(ロボアドは最大手でも150億円程度、ラップ口座はトータルで6兆5700億円)、次のような記述があった。
ラップ口座は中高年の既存顧客、ロボアドは若年層が中心という差はあるにしても、両者の規模の違いは歴然としている。


気になって、自分もいくつかのロボアドの無料診断を試してみた。

基本的には、数個の質問によって、いわゆる「リスク許容度」を判定し、「リスク許容度」に適した資産配分/ポートフォリオを提案するもののようだ。

ロボットがアドバイスというよりも、マニュアル化された回答を人間に代わって機械にさせる、という印象。




ラップ口座との大きな違いは、「マニュアル的な対応を機械がするのか?(ロボアド) それとも人間がするのか?(ラップ口座)」という点だろう。

そうような視点で考えると、同じマニュアル的な対応であっても、人間がするのと機械がするのとでは、感じ方が異なるように思う。

すなわち、人間がするとマニュアル感が減り、機械がするとマニュアル感が増える。

そんなマニュアル的対応感満載のロボアドに大切なお金を託そうとは思えない。

ロボアドの低迷にはそんな要因もありそうだ。




逆に、マニュアル感が軽減される「ラップ口座」には要注意??

きれいなお姉さんに熱心に勧められるとマニュアル感も(お金も?)吹き飛びそうだ・・・。
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2017-07-22 07:39 : 投資雑感その他 : 編集
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・さえないサラリーマン
・読書好き、お金好き、お酒好き

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・仕事:クレイジーに稼ぐ
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・消費:自己満足向上に使う

■投資の内容
・インデックスファンドの積立投資
(MSCIコクサイ・インデックス連動タイプ)
・安全資産の金額でリスク管理(不確実性対策)

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