わかりやすい説明には裏がある?

「マイケル・サンデルの白熱教室 トランプ派vs反トランプ派」という討論場組がNHKのBSにて放送されていた。

ハーバード大学のマイケル・サンデル教授のもと、アメリカの工場労働者、農家、ジャーナリスト、市長、弁護士、退役軍人などなど18名(トランプ派と反トランプ派9名ずつ)がニューヨークで討論するという番組(NHKが日本向けに作った番組)。

議題は主に「アメリカファースト」と「移民問題」についてであったが、番組終盤の次のやり取りが印象的だった。長々と抜粋。

A(トランプ派):先生は本当にこんな討論がテレビでうけると思うんですか?

B(反トランプ派):日本以外でね

(笑い)

A(トランプ派):NBCでもCNNでもやりませんよ 私たちがみんなで仲良く議論する姿なんて彼らは求めていませんよ 分断を解決されたら彼らは困るんです

C(トランプ派):私たちはメディアで流されたものを信じろと言われ インタビューのつまみ食いだけを与えられてきました ニールやゴードンのような現場を知る市民の意見は無視され 教養のない人間のヘイト発言だけを聞かされてきたせいで お互いにまったく歩み寄る余地が無かった気がします テレビでは街中で大声をあげている人や アメリカ国旗を燃やす人ばかり紹介されます だから今日は本当に久しぶりにこれからのアメリカに期待を持つことができました 反対側の人たちから学ぶことができましたし 向こう側の人もきっと何か得るものがあったのではないかと思います アメリカのテレビでは絶対にできない体験です

D(反トランプ派):今そちら側から出た意見にはどれも賛成です やっぱり アメリカはエンターテイメント性を求める文化が強くて それは視聴者である私たちにも責任の一端があるのかもしれません かつては違う役割を果たしていたアメリカのメディアが すっかりエンターテイメント化してしまって 短くてわかりやすい意見だけが求められるようになりました だって アメリカ人はこんな長い番組を我慢して観てられないですから トランプはこうした時流に誰よりもうまく乗りました エンターテイメント性を発揮しながら 一言インタビューのような発言で徐々に人々の支持を集めました これも考えなければいけない問題だと思います

このやり取りを聞いて、次の3点を感じた。



まず、アメリカでは学校の授業にも討論を取り入れていると聞いたことがあるので、考えの違う者がいることを前提として(当たり前と考えて)討論を活発に行う文化があるのだろうと思い込んでいたが、そうでは無いようだ。考えの異なる者同士が距離を置いている印象。



次に、このようなうけの悪そうな番組を放送できるNHKは貴重だなと再認識した(なんか悔しいけど・・・)。上記コメントも参考にすると、視聴率を狙うには刺激とスピードが足りないだろうから、日本と言えども民放では成り立たない番組だろう。日本うんぬんではなくて、公共放送のNHKだから成り立つ番組なのだ。



最後に、自分にも「わかりやすさ」を求める傾向があるが、それは危険だと感じた。つまり、複雑系なこの世界の問題を「わかりやすく」説明するためには、正確さを犠牲にしているに違いない。「わかりやすい」説明に対しては、そんなに単純な問題なのかと疑問を抱くべきだろう。極端に言うと、わかりやすい単純明快な説明には裏があると思うべし。





なお、討論の内容にはNHKの意向も多かれ少なかれ反映されているだろうから要注意。最後に丸く収まった点が気になるところ・・・(NHKっぽい?)。

というこのブログにはちゃーもの意向が・・・。
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2017-05-20 13:15 : 雑記 : 編集
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ちゃーも

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