インデックスファンドはスムーズな目的達成を配慮したデザインになっているか?

『問題解決に効く「行為のデザイン」思考法』(村田智明 著)という本を読んだ。

著者の提唱する「行為のデザイン」について書かれた本。

「行為のデザイン」とは次のようなこと。
「行為のデザイン」とは、対象をモノだけに絞らず、人や情報、環境を含んだ中で「行為がスムーズに美しく振る舞われるためにどうあるべきか」を考えるデザインです。だからまずユーザーが目的を達するための動き・行為に着目します。もし利用中に動きが止まるのであれば、それは利用法がわからないとか、いったんやめて戻らなければいけないなど、プロダクトに「バグ」があるということです。

すなわち、使い方がわからずに迷ったり、使い勝手が悪く手間取ったり、失敗したり、ということが無く、スムーズに目的を達成できるように考慮されたデザインのようだ。




ここでは、インデックスファンドについて「行為のデザイン」の視点で考えてみた。

まず、インデックスファンドの目的を再確認してみると、素人が長期的に資産を運用して殖やすこと、といったところか。

次に、インデックスファンドを使用する流れを整理してみた。
ステップ0.資産運用の計画を立てる
ステップ1.利用するファンドを決める
ステップ2.証券会社に口座を開設する
ステップ3.ファンドを購入する
ステップ4.ファンドを保有し続ける
ステップ5.ファンドを売却する


この流れの中で、スムーズな目的達成の妨げになりそうなポイントはないだろうか?

と考えてみると、「ステップ1.利用するファンドを決める」からしてつまづきそうだ・・・。株式やら、債券やら、REITやら、国内やら、海外やら、新興国やら、為替ヘッジやら、バランスファンドやら、種類が多すぎてどれを選べば良いのか途方に暮れそう・・・。

店頭に並んだジャムの種類が多すぎると売れ行きが悪くなるという話を聞いたことがあるが、まさにそんな状態ではなかろうか。

しばしば本などで目にするのは、国内外の株式や債券に幅広く分散投資して年に1回程度リバランスする、というような手法だが、極端に言うとこれを実現できるファンドが1つ(多くても3つ程度)あれば良いのではなかろうか。

改めて考えると、投資を趣味とする人以外、資産クラスごとにファンドを購入して組合せ、年に1回程度リバランスする、というのはハードルが高そうだ。


もう1つの問題となりそうなステップは「ステップ4.ファンドを保有し続ける」だ。

素人の失敗事例として、相場の下落時にビックリして売ってしまうというのがしばしば挙げられている。しかし、そのようなビックリ売りを回避するようなデザインにはなっておらず、相場急落時も簡単に(数クリックで)売ることができる。

国内外の株式や債券に幅広く分散投資して年に1回程度リバランスする、という手法がお勧めであれば、下落した資産クラスは逆に買い増すようなデザインになっているべきだろう。




といことで、「行為のデザイン」という視点から改めて考えてみると、インデックスファンドはスムーズな目的達成を配慮したデザインにはなってなさそうだ。

どちらかというと、投資に詳しい(趣味とするような)人々が満足できるようなデザインになっているのかもしれない・・・。



また、「行為のデザイン」という視点からは、自分もかつて利用したことのあるセゾン投信の「セゾン・バンガード・グローバルバランスファンド」はなかなか優れているのかもしれない、と改めて感じた。

セゾン投信にはファンドが2つしかないため選択しやすく、また、「セゾン・バンガード・グローバルバランスファンド」を選べば、国内外の株式や債券に幅広く分散投資して年に1回程度リバランスする、をおおむね満足できる。

さらに、手続きに手間がかかるのでビックリ売りも減りそうだ。

低コスト化が進んだ今となっては信託報酬が高目なのが気になるが・・・。
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2017-07-23 06:13 : 雑記 : 編集
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プロフィール

ちゃーも

Author:ちゃーも
■自己紹介
・アラフォーサラリーマン
・さえないエンジニア
・お金好き、お酒好き、読書好き

■資産形成の方針
・仕事:開き直ってストイックに稼ぐ
・節約:消費するよりアーリーリタイア
・投資:パッシブに増やす

■投資の内容
・インデックスファンドの積立投資
 (先進国株式、ゴールド)
・利用している主なファンド
 eMAXIS Slim 先進国株式インデックス
 たわらノーロード 先進国株式
 SMT ゴールドインデックス・オープン(為替ヘッジあり)

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