「見えざる手」は導き先を知らない・・・

「善と悪の経済学」(トーマス・セドラチェク 著、村井章子 訳)という本の感想、4回目。

「市場の見えざる手」に関する記述が興味深かった。
市場がすべてを自ずとうまくやってくれるという発想の背景に、自然の調和に対する古代ストア派の信頼を見て取るのはむずかしいことではない。つまり市場にとっての自然は、均衡に収斂することだ、というわけである。だが、なぜ自然に均衡へ向かうのだろうか。この点を考えてみると、市場の見えざる手という概念は、市場による選択だとみなすことができよう。市場は最も適応したプレーヤーを選別し、適応できなかったプレーヤーをふるい落とす。つまり社会ダーウィン主義である。

つまり、「見えざる手」に導かれてうまく機能しているように見えるのは、自然淘汰の結果そのように機能するものが生き残ったからにすぎない、ということだろう。

このように考えると、自分が今まで生き残ってこれたのも、自然淘汰の結果有している性質という「見えざる手」に導かれてきたからに違いない。

すなわち、自然淘汰を経てきた自分の行動は、「見えざる手」に導かれているように見えるのだ。

さらには、自然淘汰を経てきた人間社会の動きは、「見えざる手」に導かれているように見える。



なお、自然淘汰に影響を与えるのは過去(今この瞬間より前)の出来事であるため、「見えざる手」は未来のことなんて知ったことではないだろう。

すなわち、「見えざる手」は導き先を知らない・・・。

つまり、「見えざる手」が導いてくれると安心していると、とんでもないところに連れて行かれるかもしれないということだ・・・。



そのように考えると、「見えざる手」に身をゆだねているように見える資本主義社会の将来は大丈夫なのだろうか・・・。
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2018-03-03 07:43 : 雑記 : 編集
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ちゃーも

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