「目には目を」が有利か? 「左の頬をも差し出す」のほうが有利か?

「善と悪の経済学」(トーマス・セドラチェク 著、村井章子 訳)という本の感想、8回目。

ゲーム理論に関する記述が興味深かった。長々と抜粋。
長い間ゲーム理論の分野では、ゲームを繰り返し行う場合に活用されるのは、しっぺ返し戦略すなわちやられたことをやり返す戦略であると考えられてきた。

より効果的な戦略が発見されたのは、ごく最近になってからのことだ。不完全な情報やノイズが飛び交う世界では、信号が途絶えてしまい、多くは無用の報復が始まりかねない。そのうえ、この戦略は応酬するうちに最悪の事態へと向かう悪循環になりがちだ。ネイルバフは、最終的には「より親切にすること」の方が効果的だと主張する。

繰り返し行われるゲームでプレーヤーがどちらも「目には目を」戦略をとった場合、つまり善には善で、悪には悪で報いた場合、悪がはるかに優勢になる。たった一回の悪、それもおそらくは偶然の結果が、延々と悪の応酬につながる。悪の小さな波は、放っておけば徐々に消えて行くのか、それとも破滅的な大波になるのかは、わかっていない。しかし悪に報復していたら、悪は消えずに膨張する。ネイルバフが指摘するように、悪の最小化には慈悲や寛容のほうが、しっぺ返し戦略よりもはるかに効果的である。

ゲーム理論と言えば「目には目を」のしっぺ返し戦略だと馬鹿の一つ覚えをしていたが、言わば「左の頬をも差し出す」寛容戦略の方が有利という考え方もあるようだ。

確かに、ささいなことにも「目には目を」で報復していたら、人生は終わりのない報復合戦になってしまいそうだ・・・。

しかし、逆に、重大なことにも「左の頬をも差し出す」寛容な姿勢でいると、そのうち命まで差し出すことになりそう・・・。



ということで、しっぺ返し戦略か寛容戦略かの二者択一ではなく、臨機応変に使いわけることが重要なのだろう。

何事もほどほどに、バランス良くが重要だ。

自分はそれが苦手なのだけど・・・。







ちなみに、自分が利用しているインデックスファンドを比較すると、業界最低水準の運用コストを目指し続ける(すなわち他社がコストを下げると自分も下げる)「eMAXIS Slim 先進国株式インデックス」はある意味しっぺ返し戦略だ。

一方、「たわらノーロード 先進国株式」は寛容戦略のようだ・・・。
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2018-03-10 07:26 : 雑記 : 編集
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ちゃーも

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・インデックスファンドの積立投資
 (先進国株式、ゴールド)
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 eMAXIS Slim 先進国株式インデックス
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