例え話は理解を容易にするが・・・

「富の未来」(アルビン・トフラー、ハイジ・トフラー 著、山岡洋一 訳)という本の感想、4回目。

「類推」に関する記述が気になった。
たとえば医者は「心臓はポンプのようなものだ」と語り、心臓の「弁」などの部分について説明することが多い。ポンプからの類推によって、心臓について考え、治療することができるようになる。

だが超高速で変化する現在の環境では、かつて類似していたものが変化し、違いが大きくなることが多いので、類推による結論が誤解を招く間違ったものになる場合が少なくない。このため、現在の環境に対応するには、新しい知識が必要になっているだけでなく、思考のための新しい方法も必要になっている。

経済専門家の多くは、意識的にか無意識的にか、経済学が物理学に似ているとの見方にしがみついている。この見方は何世紀も前、均衡、因果関係、決定論に関するニュートンの考え方が物理学の主流だった時期に生まれたものである。その後、物理学ではいうまでもなく、これらの点についての考え方が劇的に変わった。だが経済学専門家の多くはいまだに、ニュートン力学の単純な想定に基づいて研究を行っている。

そもそも、類推とは正確さをいったん脇に置いて理解の容易さを得るための手段と考えられるが、正確さを脇に置いたことを忘れてしまう傾向があるように思う。

すなわち、「心臓はポンプのようなものだ」(心臓≒ポンプ)をいつのまにか「心臓はポンプだ」(心臓=ポンプ)と勘違いしてしまいがちになるというような。

さらに、時代とともにポンプが進化してハイテク化すると、「心臓はポンプとは似ても似つかないものだ」となる恐れがある(と上記抜粋部分は指摘している)。



ということで、例え話はあくまで理解を容易にするための手段であり、そのために正確さを犠牲にしている、ということを心に留めておきたい。そして、時とともに正確さが損なわれていくということも・・・。
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2018-04-27 20:31 : 雑記 : 編集
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ちゃーも

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