なぜ自分はわかるんだ? わかる理由を説明できないこともある・・・

「意識は傍観者である 脳の知られざる営み」(デイヴィッド・イーグルマン 著、大田直子 訳)という本の感想、4回目。

ヒヨコ雌雄鑑別師の話が興味深かった。
日本人は肛門鑑別法と呼ばれる手法を開発した。この手法によって、熟練した鑑別師は生後一日のヒナの性別をすばやく特定することができる。

不思議なのは、どうやってやるかを正確に説明できる人がいないことだ。非常に微妙な視覚的手がかりをもとにしているのだが、プロの雌雄鑑別師はその手かがりが何なのかを伝えられない。その代わり、ヒヨコのおしり(肛門があるところ)を見れば、とにかくどちらの箱に入れるべきかがわかるようなのだ。

そしてプロはそうやって生徒に教えた。指導者が実習生のそばに立って見ている。生徒はヒヨコを手に取り、おしりを検査して、どちらかの箱に入れる。指導者が「よし」か「だめ」かのフィードバックを返す。この実習を何週間もやると、生徒の脳は無意識だが熟練したレベルまで鍛え上げられる。

ヒヨコの雄雌の鑑別は、意識している自分にはわからないけど自分の中の無意識の部分にはわかる、ということのようだ。



サラリーマンの世界は説明至上主義的なところがあり、すなわち、何かにつけて説明が求められるし(自分も求めてしまうけど・・・)、また、他人に説明できないことはわかっているとは言えないといような空気もあるけど(自分もそう思っていたけど・・・)、説明できないで許される世界があるとはある意味新鮮だ・・・。

まあでも、昔ながらの職人の世界というのはそういうものなのかもしれない。



また、他の事例として、第二次世界大戦中のイギリスにおける対空監視員が挙げられていた。彼らの仕事は、飛んでくる飛行機が帰還してくるイギリス機なのか爆撃しにくるドイツ機なのかを見分けることなのだが、ヒヨコの鑑別と同様、わかるけどなぜわかるのかを説明できなかったようだ。

もし説明至上主義にこだわっていたらイギリスは負けていたかもしれない?





ということで、説明至上主義的な考え方に染まりすぎないように注意したい・・・。
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2018-05-01 08:12 : 雑記 : 編集
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ちゃーも

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