きれいごとの裏にはダブルバインドが潜んでいる・・・

「わかりあえないことから コミュニケーション能力とは何か」(平田オリザ 著)という本を読んだ。

劇作家・演出家であり、演劇を使ったコミュニケーションの教育者でもある著者が、コミュニケーションについてアレコレ書いた内容。


「ダブルバインド」に関する箇所が気になった。
結論から先に言ってしまえば、いま、企業が求めるコミュニケーション能力は、完全にダブルバインド(二重拘束)の状態にある。

現在、表向き、企業が新入社員に要求するコミュニケーション能力は、「グローバル・コミュニケーション・スキル」=「異文化理解能力」である。

日本企業の中で求められているもう一つの能力とは、「上司の意図を察して機敏に行動する」「会議の空気を読んで反対意見は言わない」「輪を乱さない」といった日本社会における従来型のコミュニケーション能力だ。

いま就職活動をしている学生たちは、あきらかに、このような矛盾した二つの能力を同時に要求されている。しかも、何より始末に悪いのは、これを要求している側が、その矛盾に気がついてない点だ。ダブルバインドの典型例である。

ダブルバインドの状況に置かれることは精神衛生上好ましくなく、統合失調症や引きこもりの原因となる、というようなことが書かれてあった。



そう言われると、この社会はダブルバインドで満ちているように思う。

1.みんな仲良くという教育を受けながら、社会に出たあとは他人を蹴落とせと言われる

2.「ワーク&ライフバランス」だと言われながら、一方では仕事優先は当たり前だと言われる

3.将来に備えろと言われながら、一方では消費することを求められる

4.ダイバーシティが大切だと言われながら、自分のようなさえない性質はお呼びではない

などなど、身の回りには多くのダブルバインドがありそうだ。



精神を病まないために、まずはダブルバインドな状況に置かれていることを認識することが最重要と思う。

そして、どう対処するのか考える。受け流すのか、文句を言うのか、逆手に取って利用するのか、・・・。



また、個人的には、きれいごとは要注意だと思う。

すなわち、きれいごとの裏にはダブルバインドが潜んでいる場合が多いような。

上記の例では、「みんな仲良く」「ワーク&ライフバランス」「ダイバーシティ」などはきれいごとであり、きれいごとだけで現実社会は成り立たない・・・。




ということで、精神を病まないためにダブルバインドな状況を見抜けるようになりたい。

特に、きれいごとには気をつけたい・・・。
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2018-09-08 09:01 : 雑記 : 編集
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ちゃーも

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