資本主義には必ず危機が伴う・・・

「揺らぐ世界情勢 打開策は」という記事が日本経済新聞に掲載されていた。


記事中の経済学者岩井克人氏へのインタビューが印象的だった。長々と抜粋。
人間は合理的に行動するという仮説を立て、その自己利益追求が社会にとって良い結果をもたらすようなインセンティブ(誘因)の設定を考えるのが、主流派経済学の基本。

ミクロ経済学は、すべての人間関係を契約関係として理論化してきた。2人のインセンティブが両立する関係だからだ。だが、社会には契約が不可能な関係が無数にある。老人の世話をする後見人、患者を手術する医者、法人としての会社を経営する取締役など、仕事を信頼によって任せざるを得ない関係であり、後者に忠実義務を課さなければ機能しない。ここでは自己利益を前提とする契約理論は有害ですらある。

マクロ経済学でも、人間の合理性を前提としたため、貨幣の本質を見失い、経済危機の分析を放棄してしまった。市場での交換は貨幣を媒介とするが、人が貨幣を受け取る時、他人もそれを貨幣として受け取ることに賭けている。貨幣を使うこと自体が実は投機なのだ。投機はバブルやパニックを起こしうる。貨幣のバブルとは貨幣がモノよりも価値をもってしまう恐慌。パニックとは貨幣価値が急落するハイパーインフレ。資本主義には必ず危機が伴う

今、資本主義も民主主義もひどい状況にあるが、両者に代わるシステムはない。どうすればましなものにできるかを考えるのが役割だ。

資本主義とは、(合理的な各自の)自己利益の追求を原動力に成長していこうとするシステムであり、そのための仕掛けがインセンティブや契約や貨幣であるが、しかし、(実際は合理的ではない各自の)自己利益の追求だけで社会は回らないため必ず危機を伴う、という感じだろうか。

そして、社会をなんとか回すためには自己利益の追求だけでなく利他的な行動も必要となる。

自己利益の追求と利他的な行動のバランスが大切なのだろう。

改めて社会を見渡しても、またサラリーマン生活を振り返っても、各自の自己利益の追求と利他的な行動のコラボレーションで回っているに違いない。



ただ、ここで難しいと思うのは、利他的な行動はしばしば自己利益の追求の食い物にされてしまうように思うこと。

効率的な金儲けのポイントはいかに利他的な行動を食い物にするかだ、というのは言い過ぎか。

まあでも、利他的な行動だけでなく、自己利益の追求も他人の自己利益の追求の食い物にされるような・・・。





ということで、他人の自己利益追求の食い物にされないように気をつけつつ、己の自己利益の追求と利他的な行動のバランスに気をつけてサラリーマン生活をなんとか生き抜いていきたい・・・。
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2018-12-22 09:10 : 雑記 : 編集
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ちゃーも

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