結局、弱者は搾取されるということか・・・

「負債論 貨幣と暴力の5000年」(デヴィッド・グレーバー 著、酒井隆史 監訳、高祖岩三郎・佐々木夏子 訳)という本の感想、3回目。


「勝てば官軍」ならぬ「勝てば債権者」というような話が印象的だった。長々と抜粋。
いまでは、たとえば軍事的侵略は人類に対する犯罪と規定されている。国際裁判所が介入する場合には侵略者に賠償金の支払いを命じるのが通例である。第一次世界大戦後、ドイツは巨額の賠償金を支払わねばならなかったし、イラクは一九九〇年のサダム・フセインによるクウェート侵攻のための支払いをいまだつづけている。

だが第三世界の債務、マダガスカルやボリビアやフィリピンといった国々の債務は、ちょうど正反対に作用している。第三世界の債務国は、ほとんど例外なく一度はヨーロッパ諸国によって攻撃され征服されたことのある国々である。そして多くの場合、かつての侵略国に債務を負っている。たとえば一八九五年にフランスは、マダガスカルを侵略し、女王ラナバロナ三世をいだく政治体を解体し、みずからの植民地であると宣言した。彼らお好みの言い回しでいえば「平定(pacification)」のあと、ガリエニ将軍が最初に着手したことのひとつがマダガスカル人に重税を課すことだったのだが、その目的のひとつは侵略にかかった経費の穴埋めであった。

ところがそれだけなかったのである。フランスの植民地は財政的な独立経営を求められていたため、鉄道、道路、橋、プランテーションなど、フランス植民地体制が建設を望む諸設備に必要な諸経費の負担にもあてられたのだ。(中略) にもかかわらず、はじめからマダガスカル人たちはフランスに借金を負っていると言い聞かされてきたのである。そして今日にいたるまで、彼らはフランスに債務があるとみなされ、世界中がその取り決めの妥当性を認めている。「国際社会」がモラル上の問題を感知するとしたら、多くの場合、マダガスカル政府が債務の返済を滞らせるときだけなのである。

なんだかひどい話だけど、これが現実なんだろう。

強いものが正義になり、強いものが債権者になる。

逆に、弱いものは悪のレッテルを貼られたり債務者にされたりと悲惨なことに・・・。


正義を見たり債権者を見たりしたら疑う必要がありそうだ。

そして、悪を見たり債務者を見たりしたら逆の意味で疑う必要もありそう・・・。



ちなみに、さえないサラリーマンの立場からすると、侵略した国(奪い取った国)に侵略にかかった費用を負担させるというような厚かましい発想になるほどと思った(侵略して国が手に入った上に侵略に費やした費用まで請求するとは!!)。

まさに生産性の高い手法と言えそうであり、学ぶべきことは多々ありそうだ・・・。




ということで、なんだかひどい話だけど、悪のレッテルを貼られたり不当に債務を負わされたりしないためにも、フランス植民地政策の手口から学んでいきたい。

特に、勤めている会社からそのような仕打ちを受けないように重々気を付けていきたい。

もしかしたら既に・・・。
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2019-06-21 16:34 : 雑記 : 編集
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ちゃーも

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