米大統領も使う心もとないスピーチという作戦・・・

「THE RHETORIC 人生の武器としての伝える技術」(ジェイ・ハインリックス 著、多賀谷正子 訳)という本の感想、7回目。


「心もとないスピーチの力」という話が印象的だった。
現在行わている説得に関する研究も、クインティリアヌスが提唱した「心もとないスピーチ」の理論を裏づけている。聡明な聴衆は、不器用な演説者に共感する傾向があり、心の中で演説者に成り代わって、演説者の説を論じるのだという。心もとないように見せれば、聴衆の期待を低く抑え、論敵に自分を“見くびらせる”こともできる、とジョージ・W・ブッシュ(彼はこの技法の達人だ)も語っている。

リンカーンは、田舎出身の無骨者というイメージで、争点について明瞭に語ることができる政治評論家にはとても見えなかった。彼の「エートス(人柄)」は、「知性があるかどうかは疑わしいが、信頼できる人」というものだった。それが、演説によって知性も示したのである。

リンカーンならずとも、このテクニックを利用することができる。集団に向かって話をするときには、ためらうような感じで始め、徐々に滑らかに話を展開していくといい。スピーチをするとなると、話しはじめてすぐに聴衆を惹きつけなければならないと考える人が多いが、必ずしもそうではない。たいていの人は、注目を集めるのに5分はかかる。

心もとないスピーチには聴衆を共感させ論敵を見くびらせる力がある、ということのようだ。

さえない自分にとっては救われるような話。

心もとなく見せるまでもなく心もとなく見えてしまうに違いない自分は、自然体でも聴衆の共感を得られそうだ。

同様に、論敵を見くびらせることも自然体でできそうだと一瞬思ったけど、よくよく考えると、心もとなく見えてしまうのは実力相応なので見くびらせることにはなっていない。

すなわち、論敵を見くびらせるためには、ただでさえ心もとなく見えてしまうだろう自分を、なお一層心もとなく見せる必要があるということ。

いやいや、これも違うような。さえない自分にそもそも論敵はいないだろうから(つまり単独最下位レベルだろう)、論敵の心配をする必要はない。

自分が心配するべきは、論敵のことよりも何よりも失職しないかどうかなのだ・・・。



ということで、今後スピーチをする機会があったら、共感以上・失職未満の心もとなさを目指してみたい。

そして、心もとないスピーチを聞いたら作戦ではと疑うようにしたい・・・。
関連記事

にほんブログ村
(^_^)/ にほんブログ村 株ブログ インデックス投資へ (^▽^)/ にほんブログ村 株ブログ 投資信託へ (^◇^)/ にほんブログ村 ライフスタイルブログ セミリタイア生活へ
2019-07-30 06:05 : 雑記 : 編集
« next  ホーム  prev »

プロフィール

ちゃーも

Author:ちゃーも
■自己紹介
・アラフォーサラリーマン
・さえないエンジニア
・お金好き、お酒好き、読書好き

■資産形成の方針
・仕事:開き直ってストイックに稼ぐ
・節約:消費するよりアーリーリタイア
・投資:パッシブに増やす

■投資の内容
・インデックスファンドの積立投資
 (先進国株式、ゴールド)
・利用している主なファンド
 eMAXIS Slim 先進国株式インデックス
 たわらノーロード 先進国株式
 SMT ゴールドインデックス・オープン(為替ヘッジあり)

資産推移

資産状況202005

検索フォーム