技術革新の停滞でゼロサム社会へ逆戻り・・・

「ゼロ・トゥ・ワン 君はゼロから何を生み出せるか」(ピーター・ティール、ブレイク・マスターズ 著、関美和 訳)という本を読んだ。

ペイパルなどの創業者として知られるシリコンバレーの成功者ピーター・ティール氏が大学で行った起業の授業を元にした内容。


水平的進歩(グローバル化)と垂直的進歩(テクノロジー)に関する話が印象的だった。
未来を考える時、僕らは未来が今より進歩していることを願う。その進歩は次の二つの形のどちらかになる。ひとつは水平的進歩、または拡張的進歩と言ってもいい。それは、成功例をコピーすること、つまり1からnへと向かうことだ。(中略)もうひとつの垂直的進歩、または集中的進歩とは、新しい何かを行うこと、つまりゼロから1を生み出すことだ。

マクロレベルの水平的進歩を一言で表すと、「グローバリゼーション」になる。ある地域で成功したことを他の地域に広げることだ。

ゼロから1を生み出す垂直的な進歩を一言で表すと、「テクノロジー」になる。(中略)テクノロジーはコンピュータに限らない。正しくは、ものごとへの新しい取り組み方、より良い手法はすべてテクノロジーだ。

僕らの祖先は固定的なゼロサム社会に生きていた。そこでの成功とは、他者から何かを奪うことだ。富の源泉はめったに生み出されず、普通の人が極限の生活から脱けだせるほどの富を蓄積することはできなかった。

垂直的進歩(テクノロジー)がゼロサム社会からプラスサム社会への転換をもたらし、水平的進歩(グローバル化)がプラスサムをさらに拡大する、というようなことと理解した。

そのように考えると、水平的進歩(グローバル化)が一巡したら、後は垂直的進歩(テクノロジー)に頼るしかないため、垂直的進歩(テクノロジー)の停滞はゼロサム社会への逆戻りにつながることになりそうだ・・・。

すなわち、以下のようなイメージ。

1.テクノロジーの無い社会はゼロサムの社会
  →勝者の富が○増えると、敗者の富は○減る

2.テクノロジーが生まれることでプラスサムの社会になる
  →富者の富は△増え、貧者の富は□増える  ただし△>□>0

3.さらにグローバル化が進むことで全体の富は増えるが格差はさらに広がる
  →富者の富は▲(>△)増え、貧者の富は■(≒□)増える  ただし▲>>■>0

4.グローバル化が一巡し、かつ、テクノロジーが停滞したらゼロサム社会に逆戻り
  →勝者の富が●増えると、敗者の富は●減る


ということで、水平的進歩(グローバル化)が一巡したら、後はひたすら垂直的進歩(テクノロジー)を続けるしかないのだろう。

垂直的進歩(テクノロジー)を未来永劫続けないといけないという意味で、出口の無い垂直的進歩(テクノロジー)地獄と言えそうだ・・・。



ちなみに、さえないエンジニアの自分が携わっている仕事はまさに水平的進歩に関する内容なので、時代の流れからすると、もっと垂直的進歩に関する仕事に携わる必要があるのかも・・・。
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2019-09-21 04:42 : 雑記 : 編集
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プロフィール

ちゃーも

Author:ちゃーも
■自己紹介
・アラフォーサラリーマン
・さえないエンジニア
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・投資:パッシブに増やす

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 (先進国株式、ゴールド)
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