「合法的な独占」と「完全競争地獄」

「ゼロ・トゥ・ワン 君はゼロから何を生み出せるか」(ピーター・ティール、ブレイク・マスターズ 著、関美和 訳)という本の感想、2回目。


「完全競争は資本主義の対極にある」というフレーズが出てきて印象的だった。

関連箇所からの抜粋。
「完全競争」は、経済学の教科書において理想的なデフォルトの状態とされている。いわゆる完全競争市場とは、需要と供給が一致し、均衡状態に達した市場だ。ここでは企業間の差別化は存在せず、売り手はまったく同一の製品を販売している。どの企業も市場への影響力はなく、市場が価格を決定する。利益機会が生じると、新規企業が参入し、供給が増えて価格が下がるため、参入者の目論んだ利益機会は消滅する。参入企業の数が増えすぎると損失が生まれ、一部の企業が撤退することで価格はもとに戻る。完全競争下では長期的に利益を出す企業は存在しない。

完全競争の反対が独占だ。完全競争下の企業が市場価格を強いられる一方で、独占企業は市場を支配しているため自由に価格を設定できる。競争がないので、独占企業は生産量と価格を調整して利益の最大化を図る。

アメリカ人は競争を崇拝し、競争のおかげで社会主義国と違って自分たちは配給の列に並ばずにすむのだと思っている。でも実際には、資本主義と競争は対極にある。資本主義は資本の蓄積を前提に成り立つのに、完全競争下ではすべての収益が消滅する。だから起業家ならこう肝に命じるべきだ。永続的な価値を創造してそれを取り込むためには、差別化のないコモディティ・ビジネスを行ってはならない。

資本主義社会で成功しようと思ったら、競争に勝とうとするよりも独占を狙うべし、ということと理解した。

ただ、独占は法律で禁止されているため、独占は独占でも、合法的に独占する必要がある。

例えば、特許を利用したり、あるいは、法律的には独占していないけど実質的には独占しているような状態を狙ったり、などなど。


なお、「空気を読む」や「同調圧力」の文化があるためか、日本の企業は他社のヒット商品をすぐに真似するように思うので、ヒットを出してもすぐに競争が勃発して価格が下がってしまって利益が出なくなる、というような競争地獄に陥りがちのように思う。

そんな日本企業で働く自分は、まさに競争地獄の真っただ中にいるのかもしれない。

といっても、他人の真似をしたくなるのは自分も同じであり(だから日本企業でサラリーマンとして働いている)、自業自得なんだけど・・・。


ということで、競争地獄に陥りがちな日本企業で働いているさえないサラリーマンとしては、そんな中でも競争の少ないポジションを狙うべく努めていきたい。

それはすなわち人気の無いポジションだろうから、人の嫌がるような仕事だろうけど・・・。

そのように考えると、幸いなことに、今の仕事は人の嫌がるような仕事と言えるかもしれないので、嫌がらずに継続していきたい。

人の嫌がる仕事を率先して行うのは、ある意味合法的な独占と言えるかも・・・。
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2019-09-21 06:10 : 雑記 : 編集
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ちゃーも

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