人口を爆発させた窒素肥料・・・

『「地球のからくり」に挑む』(大河内直彦 著)という本を読んだ。

現代社会を成り立たせている「からくり」について、エネルギーの観点から解説する内容。

地球の人口と窒素肥料に関する話が印象的だった。
原始的な暮らしを営んでいた一万年前の人類は、世界で三〇〇万~四〇〇万人程度だった。ちょうど横浜市の人口くらいで、現在の二〇〇〇分の一にすぎなかった。つまり、自然な姿の生態系においては、この数字が動物としてのヒトの妥当な個体数(人口)ということになろう。

ところが転機が訪れた。一万年ほど前に、人類が発明したすばらしいシステムが、そのきっかけだった。

農耕である。農耕とは早い話が、人類が大地の一部を切り分けて「特別仕様」にし、自分たちだけの食料を育てることだ。人類は、自然のつながりだけに頼った太陽エネルギーの利用法から手を切ったのである。人類だけが(皆で自然エネルギーを分かち合うという)自然界のルールに縛られずに駆け抜けできるようなからくりを生み出したとも言える。その意味で、農耕の始まりは人類の歴史にとって大きな転機となった。おかげで人口は徐々に増えはじめ、古代ギリシャ・ローマ時代になると二~三憶人になるまでなっていた。

地球の人口が増加することの良し悪しは別にして、地球の人口が七〇億人を超えた現在の人類の繁栄は、ハーバー・ボッシュ法を抜きにしてはありえない。二一世紀の今、この方法を通して作られ世界の田畑に撒かれる窒素肥料は、窒素量にして一億トンに達している。おかげで、私たちの身体に含まれる窒素の三分の二が、ハーバー・ボッシュ法に由来するものである。

この窒素がもしなかったとしたら、現在の世界の人口は三〇億人ほど少なかったはずだと専門家は推定している。

ただし忘れてはいけないことがある。ハーバー・ボッシュ法がいかに優れた発明だったとはいえ、それを活用して肥料を作り出すためにはエネルギーが必要である。巨大な反応路の中で高温・高圧状態を作り出すためには、大量のエネルギーが必要だし、そもそも原料となる水素を生み出すために、高温化で石炭と水を反応させねばならない。ハーバー・ボッシュ法が実用化された当時、一グラムのアンモニアを合成するために、一〇〇キロジュールものエネルギーを必要とした。

人口の急激な増加を可能にしたのは農耕であり、窒素肥料がそれに拍車をかけた、ということのようだ。そしてその窒素肥料が普及したのは化石エネルギーのおかげ。

農耕や化石エネルギーの恩恵を受けていることは認識していたけど、窒素肥料の多大な恩恵については認識できていなかった。

お金のことばかり考えているからこうなってしまうのか・・・。

また、人類はこんなに増えてしまって大丈夫なんだろうかと改めて心配になった・・・。


まあでも、生き残るだけでいっぱいいっぱいのさえない自分は、窒素肥料の恩恵や人口問題について考える暇があったら、老後に迷惑をかけないためにも、己の目の前の資産形成について考えた方が良さそうだ。

人類全体に関するやりがいのある?仕事は仕事大好きなデキる人たちに任せておこう・・・。
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2019-09-29 07:37 : 雑記 : 編集
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ちゃーも

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