計画は不要? 計画が先か行動が先か・・・

「ストレッチ 少ないリソースで思わぬ成果を出す方法」(スコット・ソネンシェイン 著、三木俊哉 訳)という本の感想、2回目。


計画の必要性について、(計画に基づく)交響曲と(即興に基づく)ジャズを例に挙げて論じる部分が印象的だった。
交響曲とジャズは、どちらも優れた音楽を生み出すのに才能ある音楽家が必要だが、その手法は大きく異なる。片や計画に基づく音楽、片や即興に基づく音楽である。

交響曲は計画立案アプローチに近い。ひとりのリーダー(指揮者)が専門性の高い音楽家たちの仕事をとりまとめる。演奏のしかたに関する詳細なプランが楽譜に記され、それを事前に何度も練習する。計画を誤りなく実行する、つまり譜面上の正しい音符を正しいタイミングで弾くことで、完璧なパフォーマンスが生まれる。

世の中が生産中心にまわっている時代は、交響曲のように仕事をするのが理にかなっていた。目標は矛盾をなくすことだった。しかし、個人の表現、適応性、創造性が中心の世の中、意外性に満ちた世の中になると、新たな曲調を学ぶ必要が出てくる。

ジャズには、バンドのプランを示す楽譜が無い。各メンバーが何をどう弾くかわからないから、他のミュージシャンの演奏がどう終わるかに耳を澄まし、それにすぐ応じなければならない。計画をつくる代わりに、メンバーは気まずい沈黙を避けながら曲を続ける。最高のパフォーマンスは毎回違い、メンバーは交代でパフォーマンスをリードする。

たいていの個人や組織は、ジャズよりも交響曲を得意とし、それに価値を置こうとする。職場でも家庭でも、私たちは譜面どおりの練習を繰り返す。そうすれば、時間がたつにつれてどんどん上達するからだ。経験のないことで失敗する危険を冒すよりも、うまくできることを何度も繰り返し練習する。リスクがあるとすれば、聴衆の嗜好が変化して飽きられることだが、それでもやはり同じ曲を同じように演奏する。

持てるリソースで行動を起こし、結果がどうなるかを見極め、そこから何かを学び、予期せぬ方法で人々と交わり、行動を修正する自由。そして、それを一からまたやり直す自由。めざすものが何であれ、ときには練りに練った計画を自発的な行動に置き換えて損はないはずだ。

“ジャズの勧め”というような内容であり、すなわち、予測が難しいこれからの時代は計画を立てるよりもまずやってみる方が良い、というようなことと理解した。


普段サラリーマンとして仕事をする場面では、まず計画を立てることを、すなわち交響曲的な進め方を求められるけど、組織で仕事をするからには関係者の認識を合わせるためにもある程度の計画立ては必要と思う。

しかし、すべてを正確に予測できるわけではないため計画通りにいかないことも事実であり、計画を緻密に立てようとしすぎるのも無駄だと思う。

そのように考えると、バランス(計画をどの程度緻密に立てるか)が重要という話になりそうだけど、バランスを考える際に次の3点がポイントになるように思う。

1.どの程度予測できるか
2.計画修正にかかるコスト(お金や時間)は大きいか
3.成功した場合の報酬(失敗した場合の損失)は大きいか

すなわち、予測ができればできるほどより緻密に計画を立てた方が良いし、また、計画の修正にかかるコストが大きければ大きいほどより緻密に計画を立てた方が良いし、さらに、成功した場合の報酬(失敗した場合の損失)が大きければ大きいほどより緻密に計画を立てた方が良い。

逆に、予測が難しいのであれば緻密な計画を立てる必要性は低くなるし、また、計画の修正にコストがかからないのであれば緻密な計画を立てる必要性は低くなるし、さらに、成功した場合の報酬(失敗した場合の損失)が小さいのあれば緻密な計画を立てる必要性は低くなる。


ということで、何事もバランスが大切だけど、計画においてもバランス(どの程度緻密に立てるべきか)を意識して立てるよう努めていきたい・・・。
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2019-10-22 07:31 : 雑記 : 編集
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ちゃーも

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