神が死んで自由意志も死んでデータは・・・

「ホモ・デウス テクノロジーとサピエンスの未来」(ユヴァル・ノア・ハラリ 著、柴田裕之 訳)という本の感想、4回目(ようやく最後まで読み終わった)。

次のような話が興味深かった。

昔、人間は宗教を信じており、神様の教えが絶対だった。
しかし、科学が発展するにしたがって、神様は存在しないことに気がついた。

近代以降、人間至上主義の時代になり、神様の教えよりも自分の経験と感性を重視するようになった。
しかし、科学のさらなる発展によって、自由意志は存在せず人間を含む生物は生化学的なアルゴリズムに過ぎないことが今ではわかっている。

そして、これからはデータ至上主義の時代へ移行していくだろう。



ここで、データ至上主義とは、データ(データ処理)が示すことを絶対視するような思想であり、関連する次のような記述が印象的だった。
ロックやヒュームやヴォルテールの時代に、人間至上主義者は「神は人間の想像力の産物だ」と主張した。今度はデータ至上主義が人間至上主義者に向かって同じようなことを言う。「そうです。神は人間の想像力ですが、人間の想像力そのものは、生化学的なアルゴリズムの産物にすぎません」。一八世紀には、人間至上主義が世界観を神中心から人間中心に変えることで、神を主役から外した。二一世紀には、データ至上主義が世界観を人間中心からデータ中心に変えることで、人間を主役から外すかもしれない。

神様を信じるか? 自分を信じるか? データを信じるか? と問われると、確かにデータを信じると答えてしまいそうに思う。

神様はいないように思うし、仮にいたとしても信じられないし、また、さえない自分ももちろん信じられないし、(理系だから特にそう思うのかもしれないが)最も信じられそうなのはデータということになりそうだ。

ただ、神も自由意志も死んでしまった(否定される結果になってしまった)ように、次はデータが死んでしまう(否定されることになる)番なのかもしれないが・・・。



ということで、データの運命は気になるけど、このブログもデータ至上主義の片棒を担いで無駄なデータ(ブログ記事)をせっせと残していくとしよう・・・。




なお、人類は幸福や不死やさらには神になることを目指すだろうとこの本の冒頭に書かれていたけど、その結果どうなるのかについてデータ至上主義に絡めて次のような予測が書かれていた。
データ至上主義が世界を征服することに成功したら、私たちはどうなるのか? 最初は、データ至上主義は人間至上主義に基づく健康と幸福と力の追求を加速させるだろう。人間至上主義のこうした願望の充足を約束することによって、データ至上主義は広まる。不死と幸福と神のような創造の力とを得るためには、人間の脳の容量をはるかに超えた、途方もない量のデータを処理しなければならない。だから、アルゴリズムが私たちに代わってそれをしてくれる。ところが、人間からアルゴリズムへと権限がいったん移ってしまえば、人間至上主義のプロジェクトは意味を失うかもしれない。人間中心の世界観を捨てて、データ中心の世界観をいったん受け入れたなら、人間の健康や幸福の重要性は霞んでしまうかもしれないからだ。はるかに優れたモデルがすでに存在するのだから、旧式のデータ処理マシンなどどうでもいいではないか。私たちは健康と幸福と力を与えてくれることを願って「すべてのモノのインターネット」の構築に励んでいる。それなのに、「すべてのモノのインターネット」がうまく軌道に乗った暁には、人間はその構築者からチップヘ、さらにはデータへと落ちぶれ、ついには急流に呑まれた土塊のように、データの奔流に溶けて消えかねない。

すなわち、人間至上主義がそのきっかけとなった幸福や不死の追求は人間至上主義を捨て去る(データ至上主義に移行する)ことにつながるだろう、というようなことであり、つまり、幸福や不死やさらには神になることは実現しないだろう、ということのようだ(と理解した)。

さえない自分は、もちろん神になんてなれないうちに不幸のまま死んでしまうのだろうけど、そんなさえない人生をめげずになんとか生き抜いていきたい・・・。
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2019-11-02 00:02 : 雑記 : 編集
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ちゃーも

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