世界観の分散投資 意味のない世界に複数の意味を見い出せ・・・

「ホモ・デウス テクノロジーとサピエンスの未来」(ユヴァル・ノア・ハラリ 著、柴田裕之 訳)という本の感想、5回目。

「意味のない世界のために意味を見い出せ」というフレーズが人間至上主義に関する話の中で出てきて印象的だった。
人間至上主義は、過去数世紀の間に世界を征服した新しい革命的な教義だ。人間至上主義という宗教は、人間性を崇拝し、キリスト教とイスラム教で神が、仏教と道教で自然の摂理がそれぞれ演じた役割を、人間性が果たすものと考える。伝統的には宇宙の構想が人間の人生に意味を与えていたが、人間至上主義は役割を逆転させ、人間の経験が宇宙に意味を与えるのが当然だと考える。人間至上主義によれば、人間は内なる経験から、自分の人生の意味だけではなく森羅万象の意味も引き出さなくてならないという。意味のない世界のために意味を見い出せ――これこそ人間至上主義が私たちに与えた最も重要な戒律なのだ。

一三〇〇年には、ロンドンやパリやトレドの人々は、何が善で何が悪か、何が正しく何が間違っているか、何が美しく何が醜いかを、人間が決められるとは思っていなかった。善や正義や美を創造し、定義しうるのは、神だけだった。

今日では事情は大違いだ。私たちが意味の究極の源泉であり、したがって、人間の自由意志こそが最高の権威であると、人間至上主義は何世紀もかけて私たちに納得させてきた。私たちは何かしら外的なものが、何がどうだと教えてくれるのを待つ代わりに、自分自身の欲求や感情に頼ることができる。私たちは幼い頃から、人間至上主義のスローガンをこれでもかとばかりに浴びせかけられる。そうしたスローガンは、「自分に耳を傾けよ、自分に忠実であれ、自分を信頼せよ、自分の心に従え、心地良いことをせよ」と勧める。

神を崇拝する伝統的な宗教が信じられていた時代、それらの宗教が世界観を決めていたが、人間性を崇拝する人間至上主義となった現代では、人間(各自)が世界観を作り上げる必要がある、というようなことと理解した。

すなわち、「何が善で何が悪か、何が正しく何が間違っているか、何が美しく何が醜いか」を神に代わって人間(各自)が判断する。


さらに、今後人間至上主義に取って代わるだろうと(この本の別の箇所で)書かれているデータ至上主義の時代なると、データ(イメージしやすい表現を使うとAI)が世界観を決める、ということなんだろうと理解した。

すなわち、「何が善で何が悪か、何が正しく何が間違っているか、何が美しく何が醜いか」を神や人間に代わってデータ(AI)が決めるようになる。



それら3つの時代(神様、人間、AI)は大きく異なるように見えるけど、まあでも、都合の良い世界観を信じ込まされて利用されたりぼったくられたりしないように注意が必要という点では、いずれの時代も共通するように思う。

そういう意味では、投資で身につけた考え方を活かして、世界観も分散しておくのが良さそうだ。

例えば、ある宗教の世界観と自分で考え出した世界観とAIが示す世界観を三分の一ずつ採用したり、あるいは、自分で考え出した(大きく異なる)五つの世界観を五分の一ずつ採用したり、など。



ということで、「意味のない世界に意味を見い出せ」ではなく、「意味のない世界に“複数の”意味を見い出せ」を実行するべく努めていきたい・・・。
関連記事

にほんブログ村
(^_^)/ にほんブログ村 株ブログ インデックス投資へ (^▽^)/ にほんブログ村 株ブログ 投資信託へ (^◇^)/ にほんブログ村 ライフスタイルブログ セミリタイア生活へ
2019-11-02 05:08 : 雑記 : 編集
« next  ホーム  prev »

プロフィール

ちゃーも

Author:ちゃーも
■自己紹介
・アラフォーサラリーマン
・さえないエンジニア
・お金好き、お酒好き、読書好き

■資産形成の方針
・仕事:開き直ってストイックに稼ぐ
・節約:消費するよりアーリーリタイア
・投資:パッシブに増やす

■投資の内容
・インデックスファンドの積立投資
 (先進国株式、ゴールド)
・利用している主なファンド
 eMAXIS Slim 先進国株式インデックス
 たわらノーロード 先進国株式
 SMT ゴールドインデックス・オープン(為替ヘッジあり)

資産推移

資産状況202005

検索フォーム