読書メモ『二十一世紀の資本主義論』

『二十一世紀の資本主義論』
岩井克人

最近読んだ本の中ではダントツに面白かった。
資本主義や貨幣に関する話であり、複数の論文やエッセイから構成されている。


以下、気になった点をメモ書き。

・資本主義において、利潤は価値体系の差異から生まれる。
 商業資本主義:遠隔地とヨーロッパの価格の差異
 産業資本主義:資本主義化していない農村における過剰人口の労働生産性と実質賃金率の差異
 ポスト産業資本主義:差異そのものを創り出す必要あり → 情報、新規技術、新市場開拓・・・

・市場経済は効率化すればするほど不安定になり、よって、金融危機は繰り返し起こる。ただし、真の危機は金融危機ではなく、基軸通貨ドルのハイパーインフレ。貨幣発行者利益を得るために米国がドルを刷りまくるとハイパーインフレになる。

・貨幣と貨幣以外の商品との間では、総需要と総供給が常に乖離する危険にさらされている。つまり、貨幣に需給法則は作用しない(「見えざる手」は働かない)。その結果、加速的なインフレや大量失業などが発生する。


最後に感想。

先日のエントリにて、”自由競争では資本主義が機能しなくなる”のではと疑問に思ったが、その疑問が晴れた感じ。ひとつの価格体系によって支配される閉じたシステでは利潤を得ることはできないのだ。利潤の源泉となる差異(価格体系のほころび)を見つけて、そこを攻める必要がある。
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2015-07-19 15:40 : 投資読書 : 編集
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ちゃーも

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・インデックスファンドの積立投資
 (先進国株式、ゴールド)
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